

地域の環境や暮らしを守ることは、安全・安心を求め、都市で暮らす私たちの日々の暮らしを支えることなのです。そして、都市住民にとっては、農漁山村の環境やそこで暮らす人との触れ合いは、何よりもの心の癒しとなります。多くの者が協力・連携・協働することにより、豊かな日本の自然環境や歴史的環境、そして、それぞれの地域で培われてきた暮らしの知恵や文化を、子供たちを通して 次世代に伝えたい。
私たちは、そんな願いを込めて活動を進めています。
21世紀に入り、少子高齢化を始め、地球環境問題や、地域コミュニティの希薄化への対応など、これまで行政が担っていたサービスだけでは解決できない地域と都市、そして、世代間の課題が顕在しております。しかし、未だに多くの地域では、高齢化による地域活動の停滞化をはじめ、地域に育まれてきた経済環境や歴史的環境といった資産は年々失われている状況下、世代間交流や地域間交流が進まず、その継続性が危ぶまれております。
市民・行政・企業・大学など、様々な機関が交流することを通し、連携や協働による新たなコミュニティしくみを構築し、地域間、世代間の活性化交流をさせていくことが課題となっております。
住民参加から、住民との協働へと行政施策が進む現在、地域文化に息づいてきた暮らしや、活気のある地域の生業、文化を次世代に引き継ぐには、都市住民が農漁山間地域との交流を深めるとともに、自分の暮らす地域で市民が主体となり、行政、企業など様々な機関が連携・協働しあう関係性を創出していくことが必要です。
このため、多くの者が参加・協力し、社会の「宝」である地域経済や世代間交流を様々な機関が共に守り・育むしくみを構築するとともに、地域の課題解決に取り組む人材の育成をはじめ、都市と農漁山村の新たな交流と、三世代による地域の活性化を推進する機関として“むらまち三世代”を設立しました。
“むらまち三世代”は、様々な機関とのつながりの創出を促進することにより、農漁山間地域と都市、各世代間の関わりによる良好なコミュニティを構築推進するとともに、次代を担う子どもたちに豊かな生活活動の基盤を残し伝えていきます。